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No.4 「ぽんぽんゆ(=憩の家かや沼)」のこと その①

2022/11/26(土)

 憩の家かや沼が休業して3年7か月が経ちました。経営破綻による休業ですが、標茶町観光開発公社(≒標茶町)が選択した破産手続きによって、町内事業者の債務が回収不能になるなど、町民の利便性以外に犠牲があったことは意外と知られていません。

 10月末をもって憩の家の改修が完了しました。新しい名称も「ぽんぽんゆ」になることがほぼ決まっているようです。これまで「基本計画策定」、「実施設計」、「建物の改修」、「外構整備」に約12億円が投入されました。

今後、「備品購入」、「設備の試運転」などに約1億円かかります。しかし、この合計13億円の中には、排水及び温泉排水関連経費は含まれていません。というより、排水と温泉排水については、「どこにどのような方法で」排出するかがまだ決まっていないのです。こうした現状ではありますが、町は開業時期を2023年6月としています。排水及び温泉排水ができなければ開業できないわけですが、「6月開業」の根拠は示されていません。

さらに、「散策路補修(北海道が整備したもの)」、「湖畔への連絡通路整備」、「キャンプ場補修(北海道が整備したもの)」、「職員住宅新築」など、関連の整備についても積算中ということなので、憩の家…もとい「ぽんぽんゆ」の整備総額は15億円くらいになりそうです。

 建物の整備が完了していることで必要となる、各種保守点検料などの総額は550万円。暖房費用、電気料などを含めると開業までの維持費は、1000万円くらいになるのではないでしょうか。排水及び温泉排水ができない状況なので、温泉はもとより調理場やトイレが使用できない分、費用がかからないのは不幸中の幸い?

最後に疑問点をひとつ指摘します。北海道が整備した施設の補修をなぜ町が行うのでしょうか?